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2023 3月 / Issue 143

長崎カステラセンター心泉堂様

「カステラ」パッケージ

2023 March Issue 143|月刊サガシキ


見た目も中身も幸せいっぱい。誰もが喜ぶパッケージ。

多くのものをたくさんの人に、しかも同じ時期に購入してもらいたい時、もっとも効果を発揮する方法は「誰もが同じタイミングで」行動を起こしたくなる、シーズナルプロモーション(季節プロモーション)です。季節イベントの誕生と共に生まれた販売促進のテクニックですが、毎年おこなわれるクリスマスやバレンタイン、入学や卒業、雛祭や端午の節句のように、極めて認知度の高い季節イベントを利用することで、年齢・性別・地域を問わず、人々の「共通認識」を刺激することができます。どれほどの時を経てもシーズナルプロモーションが廃れない理由は、暮らしの根幹となる子供の成長や巡る季節に合わせて、蓄積されていく「イベントの刷り込み」によって、年齢を重ねるほどに理解度が高まるためで、対象イベントのコアターゲットに該当する年齢では「買い物をする可能性」も高まります。

2023 March Issue 143|月刊サガシキ


プレーン・抹茶・いちご、そしてチョコレート。華やかさを備えたカステラは、まさにスイーツ。

さらに、このシーズナルプロモーションに「時代ごとのトレンド」となるキーアイテムやキーワードを加えることで、その効果は倍増します。たとえば、昨今盛り上がりをみせるアウトドアブランドであれば、夏の到来を祝う「北欧の夏至祭」をアイデアソースに、野草を用いて「花冠」をつくるイベントを企画する…といった、屋外ならではの季節イベントに仕立てる手法。こうした人々の共通認識に「今」の要素を盛り込むテクニックを駆使したケーススタディともいえる案件が、長崎県でカステラをはじめ食品小売事業やギフト商品を開発されている、長崎カステラセンター心泉堂様とのお仕事。ご相談いただいたのは、定番品のカステラに「トレンド」をミックスしたギフト開発です。

2023 March Issue 143|月刊サガシキ


キービジュアルは、北欧のテキスタイル(布地)のような「手描きタッチ」を活かした花々。

2023 March Issue 143|月刊サガシキ


商品名も北欧風。フィンランド語で『幸せの花』を意味する「イロイネン クッカ」に。

2023 March Issue 143|月刊サガシキ


個包装箱は「組み立てやすい」キャラメル式。中身(フレーバー)と連動させてカラフルに。

2023 March Issue 143|月刊サガシキ


額縁付きでギフトに最適な蓋身式構造を採用。ポイントは両手で開ける「登場感」の演出。

カステラのように暮らしに深く根付いたロングセラー商品の場合、お気に入りを「指名買い」することが多く、購入したことのない人や別の選択肢を持っている生活者に対して購入を促すには「きっかけ」となる要素が必要です。そこで、贈答需要の高まる冬季の販売開始を軸に、数あるトレンドの中でも20年以上の長期スパンで続く「北欧デザイン」に注目。ギフトシーンに欠かせない「贈ってうれしい・貰ってうれしい」気持ちを高める心理効果を狙ったパッケージ開発がスタートしました。北欧デザインの要は、自然由来の植物や動物をテーマとしたナチュラルな素材。これを「手描きタッチ」を活かした花々を描くことで、キービジュアルに設定。商品名を「イロイネン クッカ(フィンランド語で『幸せの花』の意)」と名付け、パッケージと連動。こうして、トレンド感満載のグラフィックと、和洋折衷菓子として「誰からも愛される」カステラを組み合わせた「贈る相手を選ばない」ギフトは誕生しました。





2023 March Issue 143|月刊サガシキ

【sagasiki packaging Tips】
無言で語る価値
パッケージ設計では、個包装箱と外箱でしばしば構造を変えます。個包装箱の場合、組み立てと開封を容易にして、店舗や工場での封入作業に配慮することが欠かせません。一方、発送やギフト利用が想定される外箱では、輸送や積み重ねに耐えうる丈夫さを備え、商品が並ぶ身箱側に「額縁」を設けた演出や「両手で開ける」行為を促す構造で、中身(商品)の価値を無言で語ります。

2023 March Issue 143|月刊サガシキ

【Service Introduction】
サスティナブルをめざして
いま、社会の「持続可能性」が問われています。パッケージ開発においても、石油系資材から木材由来の紙への変更はもちろん、流通や加工のプロセスを最適化した紙の利用、さらには物理的に紙の使用量を減らす構造の開発に至るまで、あらゆる手立てを駆使して「未来につなぐ」手段を探っています。たとえば、紙色を活かした(インク量を減らす)デザインもそのひとつ。モダンさを育む「シンプル」な造形がもたらす新たな価値です。

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