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2023 4月 / Issue 144

サガシキ

持続可能な開発をめざして


環境問題は、山積する課題の大きさから社会全体で取り組むべきと捉えられがち。たとえば、商品パッケージ開発の際、環境配慮紙から検討をはじめていく。こうした意識こそ「持続可能性」を高める第一歩です。写真は素材(紙)の質感を活かす形に仕上げたペーパークラフトです。

2023 April & May Issue 144|月刊サガシキ


できることから、ひとつずつ。変わるべきときは、きっと今。

整った空調設備や住宅家電の数々、自動車や飛行機による移動手段、そしてパソコンやスマートフォンがもたらすITネットワーク、どこにいても欲しいものが買える革命的な流通システム。20世紀に起きた経済発展の恩恵を受け、さまざまな技術革新によって、人々の暮らしは驚異的といえるスピードで変化し、便利で簡単で快適なものとなりました。しかし、こうした発展の裏では、深刻な環境問題が世界レベルで表出しています。温室効果ガスの急激な増加と平均気温の上昇、アフリカやアジアでの人口増加とさまざまな資源不足、動植物個体数の急激な減少。これらはいずれも、一定の価値観に基づいた「いまそのときの豊かさ」を求め続けたことで発生した現象です。このまま進行すれば、人間はもちろん地球上に暮らす生命全体の存続自体が危うく、あらゆる局面において将来への「持続可能性」が問われています。

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持続可能性を高めるには「節度ある開発」を前提として、自然と共存し得る方法を考えることから。

近年耳にすることが増えた「持続可能」という言葉は、1987年の「環境と開発に関する世界委員会」で当時のノルウェー首相、G.H.ブルントラント氏が取り上げたもので「将来の世代の欲求を満たしつつ、現在の世代の欲求も満足させるような開発」を指し「自由な経済成長だけに基づく開発」に代わる概念として提唱。まさに「SDGs(Sustainable Development Goals)」の雛形ともいえる考え方で、世界レベルで動き出した「持続可能な開発の実現」に、多くの国々や企業が賛同し、将来の世代に繋げる「環境への負担が少ない開発活動」が数多くの場面で始まっています。

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環境配慮紙らしさを出すなら、マット(艶消し)仕上げで、エンボス加工のあるものが最適。

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環境配慮紙でありながら「メタリックな仕上げ」の板紙(厚紙)も登場し、バリエーション豊富。

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高級品には最適な「パール調」の板紙も。平滑性が高く、表現上の自由度も上がった環境配慮紙。

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森林資源に配慮した製品を提供できるよう、わたしたちは「FSC®認証」を取得しています。

たとえば、商品パッケージでおなじみの「紙」の原料は「パルプ=木材」です。埋蔵量に限りのある石油系資材と異なり、素材自体の増産(植林)が可能で、自然に還すこともできる優れた素材。しかし、木材を育む森林は野生生物たちの生息の場であり、二酸化炭素の吸収と酸素の供給、土砂災害の防止といった、地球上のあらゆる生命を維持する上で極めて重要な役割も担っています。このため、森林資源の利用においては「生産・加工・流通」といったすべての過程で適切に扱われなければ、意味を成しません。これは持続可能な社会の実現に向けた「SDGs」上の観点からも急務であり、責任ある森林管理と林産物の利用を普及する制度として「FSC®認証」制度が設立されました。わたしたちは「FSC®認証」を取得し、森林資源に配慮した製品を提供する体制を整えました。商品に寄り添い、社会の隅々に流通するパッケージは、企業と生活者をつなぐメッセンジャー。だからこそ「企業の考え方」を示すツールとなるのです。





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【sagasiki packaging Tips】
変わりゆく素材
環境意識の高まりと共に、生育サイクルの長い木材に変わって注目される「非木材」による製紙原料。そのひとつが「バガス」と呼ばれる砂糖生産の副産物で、サトウキビを搾った後の植物繊維(絞りかす)です。燃料や家畜飼料にも利用されていますが、廃棄される場合も少なくありません。バガスをパルプとして原料化し、パッケージに使える板紙(厚紙)として普及が進んでいます。

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【Service Introduction】
優良資源ダンボール
現代生活に欠かせないパッケージ。限りある紙資源の有効化に「古紙」と呼ばれる「一度使われた紙」を原料として使う方法があります。古紙は国内で発生する「資源」ともいえるため、製紙原料の安定確保の点で重要な一手です。原料を繰り返し使うことは、廃棄物処理される紙量削減にもつながります。中でも「ダンボール」はその筆頭で、古紙回収率95%以上。実はダンボールは「ダンボールから生まれる」優れたパッケージ素材です。

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