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2021 1月 / Issue 117

天山酒造様

「七田ブランド」パッケージ


それは「注目させる」テクニック。目と手で感じるサプライズ。

あらゆることが異例づくしだった年が終わり、年初から「withコロナ」となった一年がはじまりました。まだまだ、外出やイベント開催・参加への制限が続くことが予測される中で、生活者の変化は「消費傾向」に顕著に現れています。いわゆる飛沫感染を避けるための「外食」利用頻度減少はもとより、世帯収入の減少や将来への不安から生活必需品からギフトに至るまで、何かを購入する際には慎重にならざるを得ず、さまざまな場面で萎縮した生活を余儀なくされています。商品やサービスを提供するメーカーにとっては知名度やサービス規模に関わらず「買うべき理由」が問われているともいえ、これまで以上に購入後の「満足度」が求められています。そして、さらに大きな変化は、危機感ゆえの「安全志向・節約傾向」を基本とした「自宅で使える(楽しめる)」モノやコトに注目が集まったことです。


試食や試飲ができない場合、購入判断のヒントはパッケージ。触感さえも欠かせないポイントに。

いわゆる「巣ごもり消費」や「イエナカ消費」に代表される消費行動は「感染リスクを抑えながら楽しめる消費」ともいえ、自宅での「食」への関心が高まることは必然でした。従来型の試食や試飲による囲い込み戦略が困難を極める中で、商品そのもののブランド力と共に商品やブランドの良さを(購入検討時)確実に伝える手段として「パッケージ」の存在がますます重要となったともいえます。今回ご紹介させていただくのは、佐賀県小城市で明治初期から続く酒蔵を営む「天山酒造」様。ご依頼はフラッグシップライン「七田」ブランド専用のギフトパッケージです。


黒地の背景に浮かぶグリーンの箔押しは「七田」ブランドを象徴するキーカラー。


企業ブランド全体のスローガン「名水と蛍の里に銘酒あり」を掲げ「ギフト感」を強調。


海外や県外販売等、長距離輸送を想定し底部分の「紙の重なり」を増やし強度を向上。


開封補助の「指穴」は、しっかりと組まれた躯体でも「開けやすく」するための工夫。

ある「商品ブランド専用」でギフトパッケージ制作をおこなう場合、メーカー側の視点で「対象となるブランドらしさ」が反映されていることはもちろん「商品を知らない顧客」にとって、パッケージを見たり、触れたりしたときに「これは何か他と違う」という感覚、いうなれば、パッケージとの「出会いの体験」として演出する必要があります。具体的には、明らかに他の商品とは異なるビジュアル要素によってもたらされる「見る体験」と、思わず手にとった際に「指先」で感じさせる「触れる体験」です。本件のパッケージでは、フラッグシップライン「七田」ブランドを象徴するキーカラーとして黒地の背景に浮かぶグリーンの箔押しが「見る体験」を、黒地の背景にニスだけで描いた(=疑似エンボス加工)吉祥文様「七宝繋ぎ」で質感と光沢による「触れる体験」を、それぞれ演出しています。商品とじっくり向き合う機会が得にくい今こそ、一瞬で目と手を釘付けにするパッケージで演出する「新しい体験」が効果を発揮するのです。





【KEY COLORS column】
蛍の緑:Firefly Green

その名の通り「清らかな川に舞う蛍」をイメージしたグリーンのことです。特集では、天山酒造様の企業スローガン「名水と蛍の里に銘酒あり」を表現した色彩で、ゆっくりと瞬く蛍の光を「箔押し」による反射光を用いて表現しています。すでに認知された色彩名ではなく、対象地域固有の特徴(=佐賀県小城市祇園川の蛍)を昇華させることで誕生した色彩といえます。

【いいパッケージは、何が違う?】
飲料やお酒のパッケージ開発には、いくつもの留意点があります。まずは、液体ならではの重量に耐えられること。容器が割れないようにするための耐衝撃性があること。そして、商品充塡作業(=効率化)への配慮などです。特集のパッケージでは、海外展開等、遠距離輸送があらかじめ想定されたため「ダンボール製の中枠」を加え、さらに衝撃への耐性を高めています。

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