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2023 8月 / Issue 146

田嶋畜産様

発送用パッケージ


ダンボール製という特徴(畳める・高リサイクル率)がもたらしたのは、保管スペースの削減、そして環境性能。素材や構造という「あたりまえ」を見直すと、それまでは実現できなかった「価値」を得ることができます。

2023 August & September Issue 146|月刊サガシキ


畳んで仕舞えば合理的。ダンボールがもたらす、新たな価値。

地球上で起こる環境問題や資源・エネルギー問題を「持続可能性」という観点で考えると、問題の根深さに気づくことができます。悩ましいのは、人間がある資源を一定量以上利用すると、資源の枯渇をもたらすだけではなく、温暖化の要因となる「温室効果ガス」を発生させてしまうこと。すなわち、資源が豊富にあったとしても、環境問題はますます山積していくことになります。しかも、太陽光・風力・水力といった、温室効果ガスを排出せず、かつエネルギー源が枯渇しない「再生可能エネルギー」でさえ、エネルギー量や設置・発電コストが課題で、安易な転換は困難です。まるで八方塞がりのような状況ですが、ひとりひとりが「現状を把握する」ことで、行動を起こすきっかけとなります。持続可能な社会を実現するには、目前の課題を認識し「今、できることは何か」を問い、実践していく必要があるのです。

2023 August & September Issue 146|月刊サガシキ


対象を注視し、課題を抽出。どんな問題も「現状を把握する」ことが解決のための第一歩。

深刻化している環境問題のひとつが「海洋汚染」です。中でも、波や紫外線によって微細片となった「マイクロプラスチック」は、海洋生物はもちろん、これらを食べた人体への影響も懸念されています。海に流出するプラスチックを減らすことは容易ではありません。しかし、環境視点だけではなく「機能的なメリット」が加われば、アイデアを具現化する障壁は減っていきます。今回ご紹介する田嶋畜産様は、当社がブランディングを手がけた「シャルキュティエ田嶋」ブランドで知られる、佐賀県太良町の食品加工会社。ご依頼は食肉輸送には欠かせない、発送用パッケージです。

2023 August & September Issue 146|月刊サガシキ


使用時までは、畳んで保管。ダンボールや紙器だからできる「省スペース」の保管方法。

2023 August & September Issue 146|月刊サガシキ


あらかじめ糊付けされた「4コーナー貼り構造」なら、畳まれた状態から起こすだけで箱型に。

2023 August & September Issue 146|月刊サガシキ


汎用的なダンボールでも、大切なのは魅せ方。商品品質の高さを「箔押し」でアピール。

2023 August & September Issue 146|月刊サガシキ


すべてのロゴマークサイズを揃えて、箔押し用の金型を各所で兼用。コストのためのひと工夫。

食肉輸送で多く用いられるのは「発泡スチロール」を用いた輸送箱。断熱性や衝撃吸収性が高く、非常に軽いことが特徴ですが、成型後の在庫保管に場所を取ります。加えて、折からの物価高騰の影響は大きく、新たな包装資材をお求めでした。そこで、成型後の保管のしやすさ(=畳めること)と古紙回収率が95%以上と極めて高く、使うだけで「環境への意識」をアピールできる「ダンボール」素材をご提案。さらに「畳まれて保管される」ダンボール箱の特徴を活かし「4コーナー貼り構造」を主要サイズとしてご利用いただくことで「起こすだけで組み上がる簡便さ」と「用紙使用量の低減」を同時に実現し、利便性と資源の有効利用を両立させました。しかも、使用素材が「ダンボール=紙」に変わったことで、広義には海洋汚染対策にも繋がります。まさに、目前の課題を認識し「今、できることは何か」を問い実践したことで、環境に配慮した発送用パッケージが誕生しました。





2023 August & September Issue 146|月刊サガシキ

【sagasiki packaging Tips】
Keep Quality
商品パッケージ開発では、外装素材を変更したり、箱の構造や仕切りを変更したとき「輸送テスト」をお薦めしています。商品が生産現場で箱詰めされてから(お客様の)お手元に届くまでの間、中身や箱そのものが損傷しないかどうかを実際の輸送ルートと方法でチェックし、問題点があれば改善をおこなって調整を重ねることで、商品として理想的な状態となることをめざしています。

2023 August & September Issue 146|月刊サガシキ

【Activity Introduction】
構造改革
限られた空間でおこなう店頭販売や、一定数の商品確保が欠かせない通信販売において、さまざまな包装資材の在庫は頭を悩ませる課題のひとつです。近年増えているのは「畳めない」貼り箱や発泡スチロール容器を「畳める」ダンボールや紙器に変更すること。包装資材を省スペースで保管できるようになると、商品在庫数や取扱商品数を増加させることができるので、パッケージ構造を変えるだけで「攻め」の販売戦略が可能となります。

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