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2022 12月 / Issue 140

小城観光まちづくりプロジェクト様

「OGIGIN」パッケージ

2022 December Issue 140|月刊サガシキ


ここだけの魅力と作り手の情熱。こだわりの「地域密着」パッケージ。

チョコレート、バター、コーヒー、紅茶、そしてビールにウィスキー。近年は空前の「クラフト」ブーム。クラフト本来の意味は「技術・工芸」ですが、転じて「職人の手作りで生まれた高品質少量生産品」を指す言葉として認識されました。あらゆるものが所狭しと並ぶ成熟した市場は「こだわり重視」の嗜好を生み、たとえ小規模でも手間暇かけて作られる「ハンドメイド感」が価値として認識されるようになりました。かつてあったような「価格重視」のトレンドは影を潜め、商品の骨格ともいえる「コンセプト」や多様化する生活者の嗜好に寄り添うことのできる「オリジナリティ」に加え、たとえ価格が高くとも「品質」を高めた商品が注目されています。さらに、コロナ禍の外出自粛ムードが追い打ちをかけ、寛げる自宅で「時間をかけてゆっくり楽しむ」喜びに、多くの世代が共感したことはいうまでもありません。

2022 December Issue 140|月刊サガシキ


商品名「そう」は「人と人の想いを繋ぎ、絆を深め、未来につながる新しい価値」という想いから。

ここで追い風となったのは、インターネットを通じて資金調達や予約販売を可能にする「クラウドファンディング」の攻勢。事業規模に影響されず、起案者の「思想」に共感する支援者を募るこの仕組みは、購入型・寄付型・融資型など、いくつかの種類があり、規模を限定した販売に最適とあって、瞬く間に定着しました。これらのホットトレンドのケーススタディともいえる案件が、ご紹介する「小城観光まちづくりプロジェクト」様とのお仕事。佐賀県小城市に開設された「小城蒸溜所」で生み出す、地元素材を使ったクラフトジン「OGIGIN(オギジン)」のパッケージ開発です。

2022 December Issue 140|月刊サガシキ


中身は重量物のお酒と瓶。箱を起こすと底面が組み上がる、底抜けしにくい構造。

2022 December Issue 140|月刊サガシキ


蓋部分は二段階の差し込み構造。容易に蓋が開かない工夫で、商品輸送時に配慮。

2022 December Issue 140|月刊サガシキ


商品名「そう」の流麗な文字は、名所「祇園川」の蛍の「光の軌跡」をイメージ。

2022 December Issue 140|月刊サガシキ


表側から見える、水流を流れる桜。瓶を透過させた裏ラベルのキービジュアル。

この商品は地域ゆかりのボタニカル素材を用いたお酒で、国内でも珍しい女性蒸溜家が生み出す、女性のためのクラフトジン。クラウドファンディングでの販売も計画され、蒸溜所を構える小城地域を活性化させるプロジェクトです。パッケージ開発にあたっては、表ラベルに地域の名所「祇園川を舞う蛍の軌跡」をイメージした商品名「そう」をデザイン。スタンダード品にはホワイト、プレミアム品にはブラック、いずれも商品特性に合わせたキーカラーで、外装箱とも連動させています。裏ラベルには、配したキービジュアルを表側に透過させることで「川面を流れる桜」を描き、桜の名所小城とお酒のイメージコンセプト「蛍・水・川・滝」を表しています。外装箱は、底抜けしにくく不用意に蓋が開かない重量品対応の構造設計。大切なお酒を「しっかり抱きとめる」仕上げです。穏やかな水流と時の流れをパッケージに表現した「OGIGIN:想」は、作り手の「想い」をいっぱいに満たし、晴れやかな旅立ちの時を迎えました。





2022 December Issue 140|月刊サガシキ

【sagasiki packaging Tips】
コーディネート
ダンボール箱は「何を入れるか」また「どれだけ積み上げるか」そして「輸送方法」などによって、厚みが変化します。特に強度が要求される場合には、ダンボールどうしを貼り合わせたり、中芯や外側用紙の強度を高めたりしながら、中身を「守る」ことを徹底しています。運びたいものや使い方、情報伝達力を総合的に精査し「最適な状態」にコーディネートするのが、パッケージメーカーの腕の見せどころです。

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【Service Introduction】
強く、しかも美しく
時折見かける、クラフト紙とは異なる紙素材が貼り付けられたダンボール箱。これは「貼合(てんごう)」という手法で、波状の中芯部分をライナー(クラフト紙)と印刷紙で圧着します。輸送や積載に耐える「躯体強度」と中身を伝える「情報告知」のいずれもが必要な場合に用いられます。印刷紙自体が厚く強度もあり、ダンボールで多用される「フレキソ印刷」よりも、表現上の自由度が高くなります。

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