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2021 10月 / Issue 126

日本モウルド工業様・フュージョン様

「卵2パック用」スリーブ


入れやすく、しかも重ねやすい。まとめ買い対応パッケージ。

コロナ禍によって、わたしたちの暮らしは一変し、自宅で過ごす「おうち時間」は圧倒的に増えました。短期的には、動画鑑賞やゲーム、オンライン飲み会をはじめ、外出を控えたことで生まれた時間そのものを楽しむ「宅内レジャー」ともいえる行為の増加は記憶に新しいところ。一方、終息のみえない広域感染症への個々の抑制した行動が求められる中で、家で過ごす期間が長くなるほど、健康を保ち、心地よく過ごす価値、身体づくりのきっかけとなる「食」への関心は高まったといえます。当初は、テイクアウトやデリバリーをはじめとする店舗側の新サービスに注目が集まりましたが、自粛期間の長期化に呼応するように、安心・安全な食材を選ぶことはもちろん、メニューのマンネリ化を防ぎ、経済的にも過度な負担とならない食事、つくって楽しむ「おうちごはん」に人々の関心は移行していきます。


近年の買い物は「まとめ買い」が基本。商品を「保護し運びやすい」ことはますます重要に。

中でも期待されているのは、食事からお菓子まで汎用性抜群の食材「鶏卵」を使ったメニュー。応用範囲の広さでいえば、小麦粉や米などの穀物も優秀ですが、保存が容易な分、調理の準備に手間がかかります。一方、鶏卵はそのままでも調理しても使用できる上、極めて栄養価が高く、しかも購入しやすい価格帯で「誰でも」使いやすい。まさしく「食材の王様」として、需要の高さも頷けます。今回、ご紹介する案件は、昨今の買い物スタイルである「おまとめ」需要に配慮した「卵2パック用」パッケージ。ご依頼は日本モウルド工業様、そして鶏卵の提供元であるフュージョン様です。


開封せずに中身(卵)を確認できるスリーブ構造。組み立ては側面を押すだけ。


卵パックのモノコック構造を利用し、天板となる部分を設けたことで「積み上げ保管」に対応。


卵パックが底側フラップ上を通過すると「自動的に固定される」オートロック機構。


簡単に取り出せる、開封用ジッパー。しっかりと固定された卵パックの取り出しにひと工夫。

今回のオーダーは卵「2パック」をパッケージングすること。そして、生鮮食品である卵は、目視確認が必須。これらの要件を元に開発したのは、組み立てが容易で「開封せずに中身を確認できる」スリーブ(筒型)構造のパッケージです。2つの卵パックを側面開口部に差し込み、卵パックが底側フラップ上を通過すると、自動的にロック(固定)されるため、開口部を下に向けても中身は落ちません。取り出す際は、天面側のジッパーを破ればよく、別途設けた指穴を使えば「指2本だけで」持ち運びが可能です。もちろん、天板部を加えたことによって「積み上げ保管」にも対応。さらに、商品(卵)の種類や入り数に合わせて、構造は維持しながら絵柄も変更できます。本パッケージは、国内の包装技術の雄を競う、公益社団法人日本包装技術協会が主催する「2021日本パッケージングコンテスト」において【包装技術賞「適正包装賞」】を受賞、名実ともに高い評価をいただくことができました。





【KEY COLORS column】
Reading Color / 読み取り対応色

商品パッケージを裏返すと表示されていることが多いバーコード。バーコードの印刷に最適な色彩は、黒のほか「濃紺・青・濃緑」といった寒色系(冷たさを感じる色彩)で、背景色には、白のほか「赤・橙・黄」などの暖色系(暖かさを感じる色彩)が推奨されます。これは、バーコード読み取り機の仕組みに起因するもの。特集のパッケージでも、これに準じた印刷色が割り当てられています。

【いいパッケージは、何が違う?】
ダンボールの厚みにはいくつか種類があり目的に応じて使い分けます。特集のパッケージで使用したダンボールは「EF」と呼ばれる厚み。この「EF」は、ギフト発送箱にも使われる薄めのもので「上品な見た目」とダンボールならではの緩衝性や強度があります。商品を入れるだけで固定できる「オートロック機構」や「積み上げ保管」ができるのも、輸送と保護に適したダンボールならではといえます。

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