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2021 8月 / Issue 124

福津いいざい 様

「干物&冷凍フルーツ」通販パッケージ


自宅にいながら「現地」を味わう。おうち時間応援パッケージ。

戦後の驚異的な発展をもたらした高度経済成長期を経て、迎えた日本の安定成長期。この時代は「流通革命」といえる変革をもたらし、わたしたちの生活を変えていきました。それまで近所の商店街に通い、八百屋や魚屋、肉屋といった専門店で「毎日」おこなっていた日常の買い物は、スーパーやGMS(総合スーパー・大規模量販店)による「週単位のまとめ買い」に切り替わり、やがて起こった「第二次流通革命」とも呼べる変化によって、あちこちに点在するコンビニエンスストアが日々の雑多な買い物をカバーするようになりました。そして、現在。あらゆる業態で起きたIT技術の発展やコールドチェーン(低温流通体系)の普及に加え、通信媒体さえあれば「時間や場所を問わず利用できる」Web通販の誕生によって、再び革命的な変化が訪れました。


いつでもどこでも「時間や場所を問わず利用できる」Web通販は、まさに「革命」といえるマーケット。

Web通販の大きなメリットは、生産者と生活者を「直接つなぐ」流通チャネルであること。国内での農水畜産業を営む一次産業従事者にとっては、大きな障壁であった「流通と売場の確保」の問題を一挙に解決しました。たとえ遠方でも、とびきりの素材を入手できるようになれば、豊かな「おうち時間」につながるのです。まさにそうした一例が今回ご紹介する案件。福岡県福津市の「福津いいざい」様は、農水産物を近隣の直売所やWeb通販を通じて販売され、一次産業の方々を応援されています。ご相談いただいたのは、これらを発送する「通販パッケージ」の開発です。


印刷面は美しく、緩衝効果は十分に。薄めのダンボール(EF)に印刷紙を貼った「貼合」仕上げ。


パッケージの両側に設けた「額縁」は、高級感と輸送時の躯体強度を両立させるための工夫。


キーカラーは赤と青。心象効果として「対極」を感じさせる、有彩色どうしの組み合わせ。


中身が海産物のときには海の幸、フルーツであれば山の幸。海と山で「対」になる絵柄。

通販パッケージにおいて欠かせないポイントは、中身の「商材をしっかり守る」こと、そして「贈って嬉しく、貰って嬉しい」ことです。今回の大きな課題は、海産物は干物類を中心とした「乾物」で、農産物の場合が「冷凍」として発送されることでした。大きさも形もさまざまな中身に対応しながら、パッケージサイズと発生する「送料」とのバランスに配慮して、最適化。このほか、梱包時にも少ないテープ使用量で封緘可能にする蓋部の「差し込み」を設計する等、見えない工夫が散りばめられています。見た目の印象を大きく左右するグラフィックにおいても、中身で分けたキーカラー(赤と青)を設定、これに合わせた絵柄(山の幸:もも、あまおう、いちじく/海の幸:アジ、タイ、スルメイカ、トビウオ)を設けることで「贈って嬉しく、貰って嬉しい」パッケージを目指しました。大手量販店や百貨店に並ぶ商材とはひと味違う、地場ならではの「鮮度」が魅力の山海の幸は、パッケージも「とれたて」感に溢れています。





【KEY COLORS column】
レッド&ブルー:Red & Blue

情熱と冷静、炎と水、停止と進行といった、概念的に「対極・対称にあるもの」を表現する有彩色どうしの組み合わせです。視覚効果はもちろん、見る人に「対比的な感覚」を与えることができます。今回の特集はフルーツや海産物のギフトですが、山の幸ともいえるフルーツを「緑」ではなく「赤」で表現することで、一方の海産物との違いと視覚的な誘引効果を両立させているのです。

【いいパッケージは、何が違う?】
多様化するギフト通販の中でも、地域性を活かした商材として人気の「食品」通販。パッケージ開発において非常に重要なのは「サイズ感」の設定です。特集では、大きさも形もさまざまな食品が詰められることはもちろん、あるときは「乾物」として、あるときは「冷凍」として利用されます。大きな商品でも無理なく収まり、小さな商品でも余剰スペースを設けない「ちょうどよさ」が鍵となります。

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