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2020 12月 / Issue 116

北海様

「冷凍食品」パッケージ

2020 December Issue 116|月刊サガシキ


伝えたいのは、わかりやすさ。購入の引き金は「わぁ、美味しそう!」

2020年は、それまで聞き慣れなかった「コロナ禍」という言葉が浸透した一年でした。世界レベルで拡大している感染症の蔓延によって、現在の生活者は「生活防衛状態」にあります。一方で「ニューノーマル」と呼ばれる生き方・暮らし方が浸透し、普及は困難と思われていたリモートワークも、あらゆる業種のWeb通販への参画も、急激に拡散したウイルスの存在が実現に寄与したことは間違いありません。いうなれば「起きかけていた変化」を後押しした側面も否定できず、変化にいち早く対応できるかどうかが、あらゆるマーケットで問われているともいえるのです。一歩外に出ればマスクが欠かせず、あらゆる接触がリスクとなり、商品やサービスを選ぶための「気分」が落ち込む状況、消費行動が鈍化している状態でこそ欠かせない「購入の引き金」となるもの、それが「いま、購入すべき理由」です。

2020 December Issue 116|月刊サガシキ


神戸の中華街「南京町」は、それ自体がブランド。商品づくりの際には欠かせないポイントに。

購入検討する側に一種の危機意識が高まっている場合、判断基準は明快で「いま必要かどうか」と「安全・安心」が問われます。こうした状況では、人の五感へ瞬間的に訴えかける「エモーショナルな」表現と、購入時の安心に繋がる「ブランド」の存在が力を発揮します。今回ご紹介するのは、まさにそのお手本のようなストーリー。ご相談いただいたのは、常に「最高の味」を目指し、食品の製造・販売を手掛けられている北海様。自社運営店舗である、神戸中華街「南京町」で人気の手づくり点心・中華そば店「皇蘭」ブランドで販売される冷凍食品パッケージです。

2020 December Issue 116|月刊サガシキ


フラップを差し込むだけで組み上がる「キャラメル式」構造。時間と手間を最小に。

2020 December Issue 116|月刊サガシキ


ターゲットを制限しない場合に有効に働く、端的かつ明快な要素のみで構成された正面部。

2020 December Issue 116|月刊サガシキ


勢いのある「筆致」は、美味しさを逃さない調理のイメージ。商品に「シズル感」を付与する要素。

2020 December Issue 116|月刊サガシキ


中華街「神戸南京町」という地域が生み出す「期待値」が乗算され、さらに高まるブランド力。

「皇蘭」ブランドの強みは「素材」と「鮮度」そして、確かな「技術」で生み出される、本物の味。まさしく、ブランド力の塊です。冷凍食品での販売にあたっては、店舗で食する品と同等の品質イメージを「パッケージで伝える」必要がありました。特に「冷凍」される中身が「調理前の状態」であることから「調理直後の状態=美味しそうな状態」を伝えるビジュアル(商品写真)が重要です。そして、もうひとつ欠かせないのが、商品名そのもので美味しさと安心を担保する、文字そのものに勢いと抑揚をもたせた「筆文字」です。積み上げた素材や味へのこだわりを、まっすぐに、そして包み隠さず表現する手法は、食品パッケージの「王道」ともいえ、ご自身たちの仕事に誇りがあるからこそ実行できるプロモーション手法といえます。飲食店といえど、複数の販売手段が欠かせなくなった今、受け手側に「わかりやすい」メッセージで訴求できることは、実績の証であり、商品購入を後押しする「最高の引き金」となるのです。





2020 December Issue 116|月刊サガシキ

【KEY COLORS column】
金色/Gold

古来、さまざまな文化圏で「金」は貴重な金属であり、豪華さはもちろん「永久不滅」を表すシンボルでもありました。金糸や金箔を使用できない色彩表現においては、実物を象徴化した「黄色・黄土」系統を近似色として利用します。パッケージ制作においては、大きな面積はもちろん、文字やワンポイントの配色にも有効で、対象への揺るぎない「信念」を示す構成要素です。

2020 December Issue 116|月刊サガシキ

【いいパッケージは、何が違う?】
リリース直後は、商品が「ひとつ」でも、市場要望や開発計画次第で「商品バリエーション」が増えることがあります。同じ商品シリーズの場合、パッケージ構造が変化することは稀ですが、ある商品に使用した色彩が追加商品の特徴と重なることは起こり得ます。パッケージ開発において、対象品はもちろん「今後の商品計画」を入念にヒアリングする理由がここにあります。

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