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2022 2月 / Issue 130

高橋商店様

発送用「千両箱」パッケージ

2022 February Issue 130|月刊サガシキ


愛され続けて、三百年。ブランドの「歴史」を語るパッケージ。

世界有数の「自然大国」日本。列島を囲む海洋と海産物の恩恵。国土の7割といわれる森林面積に由来する豊富な水源。そして、土地ごとの特産品。わたしたちは、昨今話題の「マイクロツーリズム」が提唱される以前から、地域ごとの多様性を享受できる環境にあったといえます。たとえば、主食である「米」を考えてみても、優に900を超える品種があり、栽培される土地の気候に合わせたものから、料理や味といった嗜好性に合わせたものに至るまで、実にさまざま。しかも、自然(酵母)の力を利用すれば、醸造酒という「お酒」を生み出すことさえできるのです。醸造酒とは、穀物や果実の糖を酵母によってアルコール発酵させたもので、中でもその名に「国名」を冠した「日本酒」は、素材である酒米の違いはもちろん、地域ごとの条件差が味の違いとなって現れる、まさに「土地の味」の象徴であるといえます。

2022 February Issue 130|月刊サガシキ


土地ごとの食事に最も合うように造られる地酒。日本酒を味わうことは「地域と出会う」喜び。

地域に根ざした日本酒は「地酒」の呼称で親しまれ、寒い地域では辛口の地酒、暖かい地域では甘口の地酒が多いといわれます。これは「甘味・辛味・濃味・薄味」といった地域の嗜好性と土地(気候)に由来した食文化が影響し合い、各地の特色が反映された証です。地酒は、地域の多様性を味わうのに最適な嗜好品。日本酒は「自然を尊ぶ」という和食文化の一端を担っているともいえます。今回ご紹介するのは、創業享保二年(1717年)三百年の歴史を誇る福岡県八女市の酒蔵、高橋商店様。ご相談いただいたのは、主力ブランド「繁桝(しげます)」の発送用ダンボールの開発です。

2022 February Issue 130|月刊サガシキ


アイデアソースは、江戸時代の船箪笥や千両箱。ひとめで、創業年を感じさせる「らしさ」を求めて。

2022 February Issue 130|月刊サガシキ


ダンボール箱の代名詞ともいえる「A式」構造。特徴は、直感的な組み立てとコストパフォーマンス。

2022 February Issue 130|月刊サガシキ


「飾り金具」を模した意匠を「すべての角に配する」ことで、箱型構造体としての「立体感」を向上。

2022 February Issue 130|月刊サガシキ


色数はわずか1色。特徴的な意匠(飾り金具)をあえて平面的に表現した、クラシカルモダンデザイン。

オーダーは、発送箱から「らしさ」を感じさせること。というのも、この発送箱は契約酒販店(地酒専門店)への「業者間」運用に加え、酒蔵主催の頒布会「秘蔵酒の会」会員に向けた限定通販、即ち「一般」向けの利用が計画されており、輸送に特化したパッケージに欠かすことのできない「保護・輸送」の役割はもちろん、ブランドを瞬間的に知らせる「伝達」の役割が乗算されます。そこで、数百年にわたって愛され続ける酒蔵「らしさ」を「ひとめで」伝えられる要素を求め、創業の年である江戸時代の品々に着目。見出したのは、貨幣・帳面・印鑑・往来手形などの貴重品を収納した「船箪笥」や小判や金塊を入れる「千両箱」を想起させる意匠です。ここに時代を重ねた商標「繁桝」を融合。開発コンセプトは「蔵から届ける逸品」です。こうして完成した「保護・輸送・伝達」機能を満たした発送箱は、老舗の酒蔵が誇る「蔵出し」千両箱として、今日も各地に届けられています。





2022 February Issue 130|月刊サガシキ

【KEY COLORS column】
無色 / Colorless Color

デザインの世界でしばしば用いられる「引き算の美学」は、あえて最小限の要素で「美しさ」を表現する手法。特に伝統的なモチーフを再構築する際に有効です。過剰な装飾を省くテクニックは、日本の「侘寂(わびさび)」にも似た、モダンデザインの真骨頂。特集のパッケージでも、潔く「無地の背景」とすることで、飾り金具と商標による「古典のエッセンス」だけを抽出、現代性を高めています。

2022 February Issue 130|月刊サガシキ

【いいパッケージは、何が違う?】
ダンボールパッケージを組み上げると、平面から立体の「直方体」になります。三次元構造物である直方体、すなわち「箱」になると、三面で構成された「角」が生まれます。この「平面では得られなかった角」の活かし方が「立体」であるパッケージデザインの見せ所。特集のパッケージでは「飾り金具」をイメージした意匠を「すべての角に配する」ことで「立体」としての認知を高めています。

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