2018 September Issue 089


一時は話題をさらった商品やサービスが、時間の経過とともに通常化し、人々の記憶から薄れてしまう…あらゆるマーケットで繰り返される商材の栄枯盛衰です。このような事態を回避するためには、適時の販促、販売促進のための施策が欠かせません。しかし、販売促進活動にはそれなりのコストが発生するため、企業規模や案件規模によっては、十分な活動ができないことも多く、それはそのまま売上結果に反映してしまいます。こうした販促コストを最適化するには「必ず発生する」ツールの活用が効果的。そして、このとき注目すべきツールが「商品パッケージ」です。パッケージは、商品の出荷時・輸送時・購入時に至るまで、ずっと商品に寄り添います。即ち、パッケージの基本機能「保護・輸送・伝達」を活かし切ることで、販売促進時においても、限られた予算を有効に活用するためのツールとして利用できるのです。

今回、ご相談いただいたのは、今宿産業様。菓子ブランド“博多エクラ”からリリースされているチーズ饅頭「博多ピエスドール」販売強化のご相談です。この「博多ピエスドール」は既に知名度が高く、新たな品を発売しても、単なる「商品バリエーション」と判断されてしまえば、期待した効果を挙げられない可能性があります。そこで、ご提案したのは、季節性とディスプレイ効果をミックスした「プロモーション・パッケージ」です。

季節ごとの「シーズナル・プロモーション」に高品質な「デジタル印刷」を使えば、最適なロットでパッケージを開発できます。さらに、パッケージ形状を共通化し「木型を兼用」すれば、開発コストも圧縮できます。加えて、季節ごとにデザインを変えれば、販売促進機能を高めた「プロモーション・パッケージ」が誕生します。最適なロット、最適なコスト、最適なデザイン。ひとつひとつの要素の組み合わせ、つまり、コーディネートが鍵となるのです。こうして開発された博多ピエスドール「チーズ饅頭キューブ」は、春・夏・秋の行楽シーズンに合わせて、高速道路SA等で販売。新シリーズの売上はもちろん、その効果はスタンダード商品の売上にも波及しました。

商品販売において「必ず発生する」パッケージは、使い方や組み合わせ方次第で「高性能販促ツール」としても機能します。大切なのは開発要素の「コーディネート」。最適コストで高品質印刷を実現する「デジタル印刷」とディスプレイ効果を高めるプロモーション・アイデアの組み合わせは、まだまだ、可能性を秘めています。


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卵黄を模した明るい黄色のことで、江戸時代前期から登場した染め色です。寛政年間の流行歌「はたおり唄」や井原西鶴の「好色一代女」などにも記述がみられ、当時の流行色だったようです。黄色系統の色は、太陽のように明るく温かみを感じることから「暖色」と呼ばれます。心理効果として、気分が高揚し食欲増進効果があるとされ、特集では、商品そのものの色。食品系のパッケージでは、この色が引き立つようにデザインをおこないます。


紙器パッケージはその多くが「箱型」です。中でもキューブ型(立方体)は非常に面白い効果を発揮できます。キューブ型は、どの面も面積・形が同じで、正面・天面・底面といった「位置」を特定させる必要がありません。このため、各面をどの方向に向けるかによって、積み木や立体パズルのような構造体をつくることが可能で「商品」パッケージでありながら、汎用性の高い「ディスプレイ」として機能させることができるのです。

 

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