2018 April Issue 084


まもなくゴールデンウィーク、行楽シーズンの到来です。日常を離れ、普段とは違った感覚を味わえる旅行は、わたしたちの気持ちを高揚させます。そして、旅行には「思い出」として持ち帰る「お土産」が欠かせません。土産品最大のキーワードは「地域性」。訪れた土地ならでは、であることが「誰の目にも」明らかで、他にない「特徴」があること。つまり、その場で体験したことや「感動」を「シェア」するための「きっかけ」となることが求められています。

こうした商品の特徴づくりに最適な「特別仕様」の表面加工として「厚盛りニス(SCODIX)」があります。厚盛りニス加工がなされた商品は、手に取ればすぐにわかります。厚盛りニス部分の強い「光沢感」と、触れたときの「立体感」で、目でみた「視覚」だけではなく「触覚」にも訴えることができるのです。しかも、表現の幅が広く、文字や細い線といった細部にまで厚盛りニスを施せるので、商品に「他とは違う」姿を与えるのにぴったりの表面加工です。

今回ご紹介する、九十九島グループ様にご提案したのは、まさにこの「厚盛りニス」。2017年5月、ちょうど、沖縄地区で展開予定の商品「沖縄チュイール」をご検討中だったこともあり『他の土産品に埋没しない』ことを実現するため「厚盛りニス」を活かした商品パッケージづくりをおこなうことに。特徴あるニス効果を活かすため、デザインの要素を絞り込み「誰もが沖縄土産とわかること」を軸に開発がスタートしました。テーマはもちろん「沖縄」です。印象的な仕上がりとするために、翡翠色(沖縄の海)と琉球瓦の朱色(チュイールとは仏語で「瓦」のこと)をキーカラーとして、軽快なバイカラー(2色)仕立てに。さらに、沖縄を連想する「ハイビスカス」と「シーサー」をキービジュアルに設定し、ここに「厚盛りニス」を塗布。照明の当たる天面で、キラリと存在を主張します。

2017年12月。まるで、琉球土産の「玉手箱」のような「沖縄チュイール」は、那覇空港での店頭販売が開始され、これから迎える春夏の観光シーズンを、期待をもって見守っているところです。

かつては手に入りにくかった、各地の名品・名産品でも、ECサイトを使えば簡単に手に入る時代を迎えています。旅先の地域に、わざわざ足を運んだからこそ出会える品々に、人が価値を見出すのは、とても自然なこと。今、求められる土産品は、訪れた先で起きた出来事と共に、思い出や記憶を「シェア」することのできる、共有型ギフト。目の前にある品は「選択・購入・共有」されるだけの「理由」はあるのか…。土産品は「シェアギフト」としての価値を問われています。


「沖縄チュイール」の九十九島グループ様のサイトはこちら。

www.99grp.co.jp 


翡翠色は、室町時代から使われた色名で、深緑の半透明な宝石(翡翠:Jade)が語源です。翡翠は、中国やインカでは、金以上に珍重され、古くは玉(ぎょく)と呼ばれました。今回使用した、沖縄の海を彷彿とさせる鮮やかな「翡翠色」と首里城などにみられる「琉球赤瓦の色」は、沖縄を象徴する色。主張の強い配色による「沖縄らしさ」の演出で、土産品として「選ぶ価値がある」ことを伝えています。


商品購入の動機はさまざま。ちょっとしたことが、購入のきっかけとなる場合があります。たとえば、パッケージを持ったときの「しっかり感」は、ポイントのひとつ。特集のパッケージでは、二重に折り返した蓋(天面部)は、紙でありながら構造物としての「しっかり感」を保ちます。本体側の側壁(額縁)・パーテーション・フラップが、蓋を支え、パッケージ全体の強度維持をおこなっているのです。

 

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